研究課題/領域番号 |
16K20003
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
大岡 史治 名古屋大学, 医学系研究科, 助教 (10725724)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 悪性脳腫瘍 / エピゲノム異常 / 悪性神経膠腫 / エピゲノム治療 / 神経膠腫 / 脳腫瘍学 |
研究成果の概要 |
脳腫瘍形成を継時的に解析する、個体レベルで治療標的としての有用性を評価するために脳腫瘍自然発生マウスモデルであるMADMマウスモデルを樹立し、そのマウスを用いて解析を進めた。エピゲノム因子であるEZH2は腫瘍形成早期から発現が増加しており、その標的ヒストン修飾であるH3K27me3の修飾異常を誘導していた。MADMマウスから樹立した腫瘍細胞株に対してEZH2阻害剤を投与すると増殖を抑制することができた。またMADMマウスのEZH2をノックアウトする、もしくはEZH2阻害剤を経口投与すると腫瘍内の遺伝子発現が変化することで腫瘍増大を抑制することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性脳腫瘍に対する治療薬は未だ少なく、極めて予後不良疾患である。本研究では悪性脳腫瘍の一部のサブグループではエピゲノム因子であるEZH2が腫瘍形成に重要な役割を果たしており、EZH2を阻害することで腫瘍の増大を抑制することができた。細胞実験のみでなく動物実験でも有望な効果が見られており、予後不良である悪性脳腫瘍の有望な新規治療薬の候補として今後さらに研究を発展していくための基礎となる知見を得ることができたと考えられる。
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