研究課題/領域番号 |
16K20030
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
立林 洸太朗 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (90759127)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 脂肪由来幹細胞 / 脳梗塞 / 脂肪組織由来幹細胞 / hADSC |
研究実績の概要 |
脂肪幹細胞培移植による脳梗塞治療法の開発 (1)臨床応用のためのヒト脂肪由来間葉系幹細胞の分離培養法確立. 添加する血清の検討:自己血清・無血清培養にて細胞培養を開始した.自己血清培養では培養効率は良好であったが,静脈投与に必要な細胞数の確保のために必要な血清量が多量となるため,現実的には自己血清培地での培養は困難であった.無血清培地では5~6継代にて,静脈内投与に必要な細胞数の確保が可能であった.この結果より,本研究では無血清培地を使用することに決定した. 分離酵素の検討:リベラーゼ,コラゲナーゼを使用したそれぞれの分離・培養効率の検討ではリベラーゼの効率が優れていた.よって,分離酵素にはリベラーゼを採用した. 上記検討を加味し,ヒト脂肪由来幹細胞の培養プロトコルを完成した. 脂肪由来幹細胞であることの確認:細胞マーカーの確認,及び骨,軟骨,脂肪への3分化を確認し,脂肪組織由来幹細胞が間葉系幹細胞であることを確認した.一部神経への分化も確認した. 凍結・解凍による細胞生存率の確認:凍結による細胞保存が可能であることを確認した.GMP基準に準拠するため,今後はCPCでの分離培養を開始する予定である. (2)前臨床試験にて安全性と有効性の確認を行った. 永久閉塞脳梗塞モデルマウス(CB17♂ 8±1週)に対して,ヒト脂肪由来幹細胞の静脈内投与を行った.行動学的評価ではオープンフィールドテスト(活動性・衝動性・記憶),オープンスペーススイミングテスト(活動性),テールサスペンションテスト(活動性)の改善を認めたが,ワイヤハングテスト(運動機能)については傾向を認めるものの,有効性を示すまでには至っていないため,今後個体数を増やし,評価予定である.
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