研究課題/領域番号 |
16K20034
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
榎本 有希 筑波大学, 医学医療系, 講師 (30649231)
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研究協力者 |
松石 雄二朗
下條 信威
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ICU-AW / 敗血症 / 筋力低下 / LPS / ICUAW / 熱傷 / CLP / 医療 |
研究成果の概要 |
敗血症によって生じる筋力低下に対して、早期リハビリテーションがどのような影響を与えるのかを明らかにするためにリポポリサッカライド(LPS)の腹腔内投与により敗血症モデルマウスを作成した。早期の生存率、及び各病期での運動能力、及び代謝能力を測定し、早期リハビリテーション介入の運動強度を明らかにした。代謝ゲージ、トレッドミルを用いて二酸化炭素排出量(VCO2)及び酸素排出量(VO2)を測定することで、本モデルではLPS投与後24時間が最も重篤な状況で、その後は侵襲の影響から回復傾向に転じることを明らかにした。また、各時間帯における嫌気性呼吸が生じない低強度運動の運動強度を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現状では敗血症など重篤な状態に続発する筋力低下(ICU-AW)について、有効な予防・治療法は確立されておらず、早期リハビリテーションは推奨されるものの具体的な内容については確立していなかった。本研究により、敗血症に続発したICU-AWラットモデルが確立し、適切なリハビリテーション強度を確定することができた。本研究により、リハビリテーションがICU-AWの予防や早期改善に寄与するメカニズム、適切な介入開始時期、強度、方法などさらなる発展的な研究の礎となることができた。これらの詳細なメカニズムが明らかとなれば、集中治療後の患者の生活の質、医療コストの軽減など社会に与える影響は大きいと考えられる。
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