軟部肉腫のGSK3βを標的とする新規治療法の開発と分子メカニズムの解明

• 研究課題/領域番号: 16K20040
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 整形外科学
• 研究機関: 金沢大学
• 研究代表者: 阿部 健作 金沢大学, 附属病院, 医員 (60749191)
• 研究期間 (年度): 2016-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円); 2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
• キーワード: GSK-3β / soft tissue sarcoma / GSK3β / 軟部肉腫 / 滑膜肉腫 / 線維肉腫 / 作用機序 / in vivo / 分子標的薬

研究成果の概要

すべての肉腫細胞の活性型GSK3βの発現は線維芽細胞より高く, その活性阻害により生存と増殖が抑制され，ミトコンドリア膜電位が低下，消失した. RNA干渉により同様の結果が得られた．これに伴ってmatrix metalloproteinase (MMP)-2の発現が低下し, コラーゲンゲル内での細胞浸潤能が抑制された. マウス移植腫瘍の治療実験では, 対照群（阻害剤の溶媒dimethyl sulfoxide (DMSO) 投与）に比べて，GSK3 β阻害剤投与により腫瘍容積と重量は有意に減少した．また摘出腫瘍では，GSK3 β阻害剤投与群では腫瘍細胞の壊死像を認めた．

研究成果

• [学会発表] Novel molecular therapy targeting aberrant GSK3β in soft tissue sarcomas (2018)
  • 著者名/発表者名: Kensaku Abe
  • 学会等名: American Academy of Orthopaedic Surgeons 2018 Annual Meeting
  • 国際学会
• [学会発表] 軟部肉腫に対するGSK3βを標的とした新しい分子標的治療 (2018)
  • 著者名/発表者名: 阿部健作
  • 学会等名: 第91回 日本整形外科災害外科学会・学術集会
• [学会発表] Novel molecular therapy targeting aberrant glycogen synthase kinase-3β in soft tissue sarcoma: a basic research (2018)
  • 著者名/発表者名: Kensaku Abe
  • 学会等名: EFORT 2018
  • 国際学会
• [学会発表] GSK3β阻害薬による軟部肉腫への新しい分子標的治療 (2018)
  • 著者名/発表者名: 阿部健作
  • 学会等名: 第51回 日本整形外科学会 骨・軟部腫瘍学術集会
• [学会発表] 軟部肉腫に対するGSK3β阻害による新しい分子標的治療 (2017)
  • 著者名/発表者名: 阿部健作
  • 学会等名: 第55回 日本癌治療学会学術集会
• [学会発表] GSK3β阻害による軟部肉腫の新しい分子標的治療 (2017)
  • 著者名/発表者名: 阿部健作
  • 学会等名: 第36回 日本整形外科学会基礎学術集会
• [学会発表] GSK3β阻害による軟部肉腫の治療効果の検討 (2016)
  • 著者名/発表者名: 阿部 健作
  • 学会等名: 第３１回日本整形外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2016-10-13