研究課題/領域番号 |
16K20055
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
堀田 昌宏 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (00708084)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 軟骨細胞分化 / ADAM12 / IGF-1 / RUNX2 / Type X collagen / 軟骨分化 / X型コラーゲン / 骨棘形成 / 変形性関節症 / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
本研究では、ADAM12の軟骨細胞分化への関与について検討した。マウス成長板において増殖軟骨細胞層と肥大軟骨細胞層でADAM12の発現を認めた。ATDC5細胞を用いた軟骨細胞分化過程において、Adam12の発現がピークに達した後にX型コラーゲンの発現の亢進を認めた。Adam12-KO ATDC5細胞ではwild typeと比較し分化誘導後にIgf-1の発現が抑制され、一方でRunx2やCol10a1のmRNAと蛋白の発現が亢進した。ADAM12はRUNX2やX型コラーゲンの発現を制御することで、軟骨細胞の分化過程において重要な働きをしていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
変形性関節症 (OA) は加齢とともに罹患率が増加することから、高齢化するわが国において患者数は今後ますます増えることが予想されている。しかし、OA軟骨変性の進行や骨棘形成に関与している内軟骨性骨化の機序はいまだ明らかになっていない。本研究結果より、内軟骨性骨化の過程においてADAM12が重要な役割をすることが示唆された。この分子が治療標的となり、OAの病態解明や症状緩和の一助になる可能性があり社会的意義は高いと考える。
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