研究課題/領域番号 |
16K20066
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
整形外科学
|
研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
多田 広志 岩手医科大学, 医学部, 助教 (50593638)
|
研究協力者 |
前沢 千早
土井田 稔
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 悪性末梢神経鞘腫瘍 / NACC1 / HDAC6 / 悪性末梢神経鞘腫 / NACC1 / HDAC6 / NACC1 |
研究成果の概要 |
HDAC6、NACC1ともに悪性末梢神経鞘腫瘍細胞株における発現程度は一定の傾向を示さなかった。HDAC6、NACC1が悪性末梢神経鞘腫瘍で高発現し、これらが治療の標的になるという前提は成り立たなかった。HDAC6、NACC1が骨肉腫細胞株においては結合して細胞運動に関与していることをすでに明らかにしているが、悪性末梢神経鞘腫瘍細胞株においての特別な役割を明らかにすることはできなかった。 M期紡錘体形成に特異的に働くモータータンパク質キネシン5の阻害剤は分裂細胞のみに細胞死を誘導する特性を持つことから化学療法薬として期待されている。キネシン5阻害剤に対する耐性獲得機構の一部を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HDAC6とNACC1は悪性末梢神経鞘腫瘍の治療のターゲットとして有用であるという結果を得ることは出来なかったが、微小管阻害薬やkinesin-5阻害薬が骨軟部腫瘍に有効である可能性を明らかにした。今後、軟部腫瘍で保険適応のある新規微小管阻害薬エリブリンでの検証や、HDAC6阻害薬との相互作用などを明らかにすることで、骨軟部腫瘍の治療に応用可能になることを期待したい。
|