研究課題/領域番号 |
16K20073
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
齊藤 雅彦 東邦大学, 医学部, 助教 (30718747)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 変形性膝関節症 / 前十字靭帯 / RNA-Sequence / RNAシーケンス / 網羅的遺伝子解析 / トランスクリプトム解析 |
研究成果の概要 |
変形性膝関節症(膝OA)における前十字靭帯(ACL)変性の病態解明および膝OAの病態への関与を遺伝子レベルで明らかにするために、RNA-Sequencing を用いた網羅的な遺伝子発現解析を行った。ACLの変性の程度により遺伝子発現量の差を認め、遺伝子発現解析の結果をもとにGO分析及びPathway分析を行った。変性が強いACLは炎症に関連する遺伝子群の発現及びパスウェイが活性化されており、軟骨変性同様にACLの変性にも炎症性サイトカインの関与が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
変形性膝関節症(膝OA)はいまだに病態が解明されておらず、膝OAの治療は疼痛緩和を目的とした対症療法しかなく、新たな治療法の確立が必要である。これまで前十字靭帯(ACL)の変性が膝OAに与える影響はほとんど解明されていなかったが、本研究により膝OAにおいてACLの変性の程度により、ACL自体の遺伝子発現が異なり、変性が強いACLでより炎症に関連するパスウェイが活性化されており、膝OAの進行に関与している可能性が示唆され、膝OAの病態解明に一歩近づくことができた。膝OAの原因が明らかとなれば治療法の開発につながる可能性があり、さらなる研究の成果が期待される。
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