研究課題/領域番号 |
16K20076
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
小林 英介 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医長 (40365292)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 肉腫 / 免疫モニタリング / 免疫療法 / 希少がん / 骨軟部腫瘍 / 末梢血単核球 / 骨髄由来免疫抑制細胞) / MDSC / 骨軟部肉腫 |
研究成果の概要 |
肉腫患者から末梢血を採取し、免疫モニタリングを行った。CD8 + T細胞上のTim-3 の高発現および単球系骨髄由来免疫抑制細胞(M-MDSC)が無増悪生存期間(PFS)と有意に関連していた(p = 0.04,0.02) また、CD8+T細胞上のNKG2D高発現は、良好なPFSと有意に関連していた(p = 0.04)。多変量解析でもCD8 + T細胞上のTim-3の発現量はPFS不良と関連していた(p = 0.04)。末梢血の免疫学的状態は、肉腫患者の予後に関連する事が示唆され、肉腫治療のためのバイオマーカーや免疫療法に基づく新規治療開発に応用できる可能性があることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肉腫は非常にまれな悪性腫瘍であるため、治療法が限られている。がんに対する第4の治療法 として免疫療法が、近年いくつかのがん種において承認され、他のがん種においても大規模な臨床試験で創薬として有望な結果が得られている。しかしながら、肉腫に対する有効性に関してはほとんど明らかになっていない。今回の知見は、癌に対する宿主免疫反応が、肉腫を有する患者に存在することを示唆し、肉腫患者における免疫治療のための免疫プロファインリングとなり、肉腫治療のためのバイオマーカーまたは免疫療法に基づく新規な戦略の開発につながる可能性を示した。
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