研究課題/領域番号 |
16K20078
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
丹羽 英智 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (20374845)
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研究協力者 |
太田 大地
川口 純
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | natural killer 細胞 / 癌切除手術 / 全身麻酔 / ケタミン / 前立腺癌 / 全静脈麻酔 / ナチュラルキラー細胞 / 癌患者の予後 / ケタミン麻酔 / NK細胞活性 / 炎症性インターロイキン / 癌転移 / 炎症性サイトカイン / 抗炎症性サイトカイン / 癌切除 / 肺癌 / 癌 / 麻酔薬 |
研究成果の概要 |
Natural killer(NK)細胞は、ヒトが生まれながら持つ抗癌免疫であり、体内の癌細胞を殺す作用を持つ。近年、癌手術を受ける患者のNK細胞を高く維持することで、患者の生存率が上げると考えられている。我々は、全身麻酔薬の一つであるケタミンのNK細胞活性への影響を明らかにするために、前立腺癌の手術を受けた患者を、全身麻酔としてケタミン投与を受けた患者と受けなかった患者に分け、NK細胞活性を比較した。結果、ケタミンは、NK細胞活性に影響を与えないことが分かった。ケタミンは、全身麻酔の質を上げることが分かっており、NK細胞活性に影響が無いなら、積極的に使用した方が良いことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全身麻酔薬ケタミンは、他の麻酔薬と組み合わせて使用することで、良好な鎮痛を患者にもたらすなどの作用を持ち、NK細胞活性に悪影響が無いなら、癌切除手術を受ける患者に使用すべき麻酔薬である。今回の臨床データからケタミンはNK細胞活性に影響を与えないことが判明した。この結果は、我々が、癌切除を受ける患者にも積極的にケタミンを使用することで、患者に良質な全身麻酔を提供することできることを示唆している。
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