研究課題/領域番号 |
16K20079
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
齊藤 和智 (齋藤 和智) 東北大学, 医学系研究科, 助教 (60770740)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 慢性腎不全 / 敗血症 / KV1.3チャネル / 免疫抑制作用 / Kv1.3チャネル / 腎不全 / 抗ヒスタミン薬 / 急性腎不全 / 重症敗血症 / Kv1.3 チャネル |
研究成果の概要 |
慢性腎不全において、炎症性細胞からのサイトカイン産生が腎線維化の進行に関与することが報告されている。免疫の主座である胸腺には、Kv1.3チャネルが多数発現しているが、KV1.3チャネルが慢性腎不全の病態進行に寄与している可能性がある。 本研究では、抗ヒスタミン薬がKV1.3チャネルを阻害することで免疫抑制作用を発揮することことが明らかとなった。また、慢性腎不全の腎線維化には、KV1.3チャネルの過剰発現が関与し、病態の進行を促すことが考えられた。KV1.3チャネル阻害作用を持つ抗ヒスタミン薬が、慢性腎不全における抗線維化薬として有用となる可能性を秘めていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第二世代抗ヒスタミン薬であるセチリジン、フェキソフェナジン、アゼラスチン、テルフェナジンなどがリンパ球のKV1.3チャネル電流を効果的に阻害したことから、これらの薬剤が慢性腎不全における腎線維化の治療に有用である可能性が示唆された。今後、腎線維化の病態生理の解明が更に進むとともに、既存の頻用薬がもつ”抗線維化”薬としての有用性・実用性が示され、透析導入や腎移植患者の減少に繋がることが期待される。
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