研究課題/領域番号 |
16K20100
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
大月 幸子 広島大学, 病院(医), 助教 (90774018)
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研究協力者 |
安田 季道
向田 圭子
野田 祐子
神崎 理英子
三好 寛二
近藤 隆志
濱田 宏
河本 昌志
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 悪性高熱症 / 局所麻酔薬 / 筋毒性 / 細胞内カルシウム濃度 |
研究成果の概要 |
悪性高熱症(malignant hyperthermia; MH)は、骨格筋における細胞内カルシウム濃度(Ca2+)の異常上昇により引き起こされる遺伝性の筋疾患である。これまで、局所麻酔薬による筋毒性の報告がされてきたが、その主な原因として細胞内Ca2+濃度の上昇が考えられている。今回、MH素因者の骨格筋に局所麻酔薬を負荷した際の細胞内Ca2+動態について研究した。MH素因者の骨格筋にリドカイン、レボブピバカイン、ロピバカインを負荷した際の細胞内Ca2+動態は、健常者と比較して有意差はなかった。このことから、MH素因者にも局所麻酔薬の使用を控える必要はないと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般的に局所麻酔薬はMH素因者にも安全に使用できると言われているが、これまで筋毒性についての報告はされてこなかった。今回の研究で、MH素因者にも健常者と同様に局所麻酔薬を使用できると考えられた。使用できる麻酔薬の種類が限定されるMH素因者において、局所麻酔薬を使用できるということは、MH素因者だけでなく医療者においても非常に有用であると考えられた。
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