研究課題/領域番号 |
16K20101
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
山下 理 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (20610885)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | プレコンディショニング / リモートプレコンディショニング / 神経保護 / 四肢虚血 / 酸化的ストレス / フリーラジカル / early phase / フリーラジカルスカベンジャー / acute phase / ケトン体 / 四肢虚血リモートプレコンディショニング / free radical / dimethylthiourea / 中大脳動脈閉塞model / 酸化ストレス |
研究成果の概要 |
急性の四肢虚血リモートプレコンディショニングは脳でも保護効果を認めるが,心臓などと比較してそれほど強くない点が判明した.また酸化的ストレス・フリーラジカルがトリガーになっていると推測し,プレコンディショニング中にそれらを除去しようと考えたが,理想的なスカベンジャーの同定に至らなかった.フリーラジカルそのものは測定が困難で,酸化代謝物質の変動等も短時間の四肢虚血では,有意な変化を示すことが出来なかった. しかし臨床応用の可能性のある一つの有効な方法であり,他の同様の機序が示唆されている介入と組み合わせたり,別の角度からのアプローチによってその有効性や機序の解明を進めることが出来ると考える.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
四肢虚血リモートプレコンディショニングにおける機序の全容解明までには至らなかったが,その一部について明らかにした.脳における虚血・再灌流後の酸化ストレス・フリーラジカルがその後の脳虚血などの神経障害を増悪することは明らかになっており,障害を与えない程度のストレスをトリガーとして直接脳などの臓器を虚血にすることなく,内因性の保護機構を活性化させる考えは非常に魅力的である.また四肢は虚血に強く,臨床でも無血野を得るためにターニケットを使用して手術をおこなっており,臨床応用も可能である.今後さらに検討を進めていく必要があると考える.
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