研究課題/領域番号 |
16K20102
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
箕田 直治 徳島大学, 病院, 特任助教 (30710644)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 急性腎障害 / 酸化ストレス / 人工膵臓 / 麻酔学 |
研究成果の概要 |
腹部手術を受ける患者を対象として、d-ROMs testおよびBAP testを行い酸化ストレスと抗酸化力を測定した。術後急性腎障害を発症したものをAKI群、発症しなかったものをnon-AKI群とし、術前・術中因子の各項目について術後AKI発症との関連性を評価した。 AKI群では麻酔導入前と導入後のd-ROMs値が有意に高く、麻酔導入前のd-ROMs値は術後AKI発症の予測因子として有用であった。 次に糖代謝異常を有し術前d-ROMs値が高値の患者に人工膵臓を使用した術中血糖管理を行い、術後AKI発症予防効果を検討したが、有意差は確認できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
術後AKIは生命予後にも影響する周術期の重大な合併症であり、様々な因子がその発症に関与している。なかでも酸化ストレスが大きく関与していることは以前から指摘されていたが、安定的に酸化ストレスを定量評価する方法がなかった。 本研究では、血液検査で簡便かつ安価に測定できる酸化ストレスの指標であるd-ROMs値が術後AKI発症の予測因子として有用であることを証明できた。今後、術後AKI発症予防に取り組んでいくにあたり、高リスク群の抽出や予防的介入の効果判定において非常に意義のある研究成果を得ることができた。
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