研究課題/領域番号 |
16K20153
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
海野 怜 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (40755683)
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研究協力者 |
安井 孝周
戸澤 啓一
岡田 淳志
安藤 亮介
濱本 周造
田口 和己
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 尿路結石 / オートファジー / 炎症 / 酸化ストレス / mTOR / 腎結石 / LC3 / p62 / オステオポンチン |
研究成果の概要 |
今回我々は、尿路結石形成過程における重合OPNの働きと、オートファジーについて調べた。結石形成過程においてOPNの重合体は検出できず、単量体で存在することがわかった。オートファジーは、尿路結石形成試みるため、オートファジーを上流で抑制するmTORに着目した。結石形成とともにmTOR活性が上昇したことから、mTORの上昇がオートファジーの原因と考えられた。そこで、mTOR阻害薬であるラパマイシンを用いて結石形成抑制効果を検討したところ、投与したマウスでは有意に結石形成が抑制された。以上からmTOR阻害薬は、オートファジーを介した新規結石予防薬になる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
尿路結石は、全世界で有病率10%に達し、形成機序の解明と再発予防法の確立は急務である。今回、傷害を受けた細胞が自己を防御するために誘導するオートファジーに着目したところろ、尿路結石形成過程においてオートファジーが有意に低下することを見出した。さらに、オートファジー亢進による結石抑制効果を見出した。今回のオートファジーを介した新規尿路結石の治療は、無機物質の管理や、物理的な排石促進剤などの従来の結石治療とは全く違った着想である。生体内における恒常的な機能の活性化であり、自己修復能の亢進による結石治療という観点は世界初の試みであり、創造的である。
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