研究課題/領域番号 |
16K20156
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
加藤 実 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 病院講師 (30711684)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 去勢抵抗性前立腺癌 / ARスプライスバリアント / ドセタキセル / 去勢抵抗性前立腺がん / STAT3 / ドセタキセル抵抗性 / 前立腺がん / アンドロゲン受容体 |
研究成果の概要 |
ドセタキセル耐性株であるLNCaP95-DRを樹立し、まずFL-ARとAR-V7のpathwayをWB, real-time PCRで評価したところ、AR-V7およびその下流分子が発現上昇しており、ドセタキセル耐性とAR-V7 pathwayに関連があることが示唆された。また、カバジタキセルに対する交叉耐性を認めたが、AR-V7のノックダウンはLNCaP95-DRのドセタキセルおよびカバジタキセルに対する感受性を回復させなかったことからタキサン系抗癌剤とAR-V7の発現に関連はないと考えられた。またAR-N末端阻害剤であるEPIは親株同様LNCAP95-DRにも同様の抗腫瘍効果を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでCRPCの最終薬剤として使用されてきたタキサン系抗癌剤とAR-V7の間には薬剤感受性の面において関連があるとした報告や、その反面関連はないとする報告が散見され、AR-V7発現の意義に関しては議論が分かれていたが、今回の研究結果により、AR-V7の発現はタキサン感受性と関連を認めず、さらにAR-V7を標的とした薬剤はドセタキセル耐性となった後でも一定の治療効果を有する可能性があることを示すことができた。今回の発見が実臨床の去勢抵抗性前立腺がん治療において一定の影響を及ぼすことが期待される。
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