研究課題/領域番号 |
16K20183
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
安藤 大史 信州大学, 学術研究院医学系, 助教 (80722925)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 子宮内膜癌 / 黄体ホルモン療法 / ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬 / 妊孕性温存療法 / MIG6 / 黄体ホルモン受容体 / プロゲステロン受容体 / ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤 / Panobinostat / 若年子宮内膜癌 / ヒストン脱アセチル化酵素 |
研究成果の概要 |
プロゲステロン受容体(PR)陽性(Ishikawa)・PR陰性(HEC1B、AN3CA)子宮内膜癌細胞株においてHDAC阻害剤LBH589はPR mRNA・タンパク発現、PR下流因子MIG6 mRNA発現を増強させ、酢酸メドロキシプロゲステロン(MPA)併用でMIG6発現は相乗的に増加した。LBH589・MPA併用は相乗的に細胞増殖を抑制し、HEC1Bのヌードマウス異種移植腫瘍の増大を相乗的に抑制した。この腫瘍では、LBH589投与によりPRとMIG6発現の陽性化、Ki67陽性細胞の減少が観察された。以上から、LBH589併用はMPA療法の効果を相乗的に高めることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、日本では子宮内膜癌患者が急激に増加し、40歳未満の若年成人患者も増加傾向であり、酢酸メドロキシプロゲステロン(MPA)による妊孕性温存療法の重要性が増している。MPA療法の適応は筋層浸潤のないIA期で、黄体ホルモン受容体(PR)陽性率の高い類内膜癌Grade1に限定されており、病変完全消失率も55%と十分な効果とは言えず、黄体ホルモン療法の効果を高める治療法の開発が望まれる。本研究結果はHDAC阻害剤がMPA療法の効果を高め、同剤の併用により妊孕性温存療法の適応拡大につながる可能性を示したものであり、意義が大きい。
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