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卵巣癌進展におけるケモカイン受容体CCR5の病態生理学的役割と新規標的治療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K20202
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 産婦人科学
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

小林 彩  和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (50596971)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードCCR5 / 癌微小環境 / 卵巣癌 / 線維化 / 血管新生 / マクロファージ / 線維芽細胞 / truncated CCL5 vector / 繊維芽細胞 / CCR5発現 / ケモカイン
研究成果の概要

癌の微小環境との共通点が多いとされる創傷治癒過程においてEPCやfibrocyteの局所への動員に重要で血管新生や線維化に関与するとの報告のあるCCR5に着目した。
CCR5KOマウスで有意な腫瘍縮小効果を認め, CCR5の癌進展への関与が明らかとなった. そのメカニズムとして, 宿主CCR5が癌微小環境において, マクロファージや線維芽細胞を動員し腫瘍血管新生を介して、 癌細胞と相互作用して癌の増殖・進展に関与していることが示唆された。さらに、truncated CCL5はCCR5とそのリガンド間のシグナルを阻害することで腫瘍発育を減弱させ、治療効果があることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

大腸癌や肺癌などほかの癌腫においてCCR5システムが血管新生や線維化に関与し、癌増殖と関連するとの報告はいくつかあるが卵巣癌を対象にしたものは認めていなかった。今回マウス卵巣癌モデルにおいて宿主CCR5が微小環境における腫瘍血管新生や腫瘍関連線維芽細胞増生に関与し、CCR5の癌進展への関与が明らかとなった。
卵巣癌である程度成果を挙げることができたたため、今後 多くの化学療法抵抗性の固形癌患者の生存率、QOL改善につながる可能性があり、新たな治療戦略の開発に貢献することが期待できる。

報告書

(4件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2020-03-30  

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