研究課題/領域番号 |
16K20228
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
山崎 一樹 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00422238)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | cetuximab / ADCC / セツキシマブ / 頭頸部癌 / 腫瘍免疫 |
研究成果の概要 |
Cetuximabが免疫細胞に与える影響を検討したところ、活性化した免疫細胞自体にEGFRが発現し、徐々に増加していた。CD8+T細胞やNK細胞ではEGFRの発現増加が顕著であり、また、regulatory T細胞はcetuximabとの共培養にて増幅が抑制されることが確認された。 Regulatory T細胞のサブセットの割合を頭頸部癌と良性腫瘍症例で比較したところ、CD45RA-Foxp3high Tregの割合は進行期頭頚部癌での増加が確認された。CD45RA-Foxp3high Tregの割合と予後には負の傾向が認められ、治療前に割合が少ない症例の臨床経過は良好であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Cetuximabの抗腫瘍効果メカニズムにregulatory T細胞が関わっている可能性が示唆され、CD45RA-Foxp3high Tregは、腫瘍環境でCD3+T cellを抑制することで、抗腫瘍免疫を抑制していることが推測された。未だ予後不良である進行期頭頸部癌に対するcetuximab療法の効果予測や再発、予後の視標となる腫瘍マーカーとして有用である可能性が示唆された。また、これらの免疫抑制系細胞は、頭頸部癌だけではなく、他の癌種も含む癌免疫分野に新たな治療戦略を提供することが期待できる。
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