研究課題/領域番号 |
16K20233
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
清水 裕也 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00770190)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 鼻過敏症 / TRPM8 / アレルギー性鼻炎 / 血管運動性鼻炎 / TRP / 冷気 / TRPV1 / 温度受容 / TRPチャンネル |
研究成果の概要 |
TRPM8は低温刺激で作動する冷覚受容チャンネルであり、本研究では各種モデルマウスの鼻組織におけるTRPM8の発現解析、機能解析を行った。アレルギー性鼻炎モデルマウス、加齢モデルマウスの三叉神経節ではTRPM8の発現が増加していることを確認した。また、両モデルマウスにTRPM8の作動物質であるメントールを点鼻すると、正常マウスよりもくしゃみの回数が増加することを確認した。鼻過敏症発症のメカニズムにTRPM8が関与する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アレルギー性鼻炎患者や高齢者では寒冷刺激が誘因となりくしゃみや鼻汁などの症状を呈することがあるが、その発症機序は未解明な点が多く治療に難渋することも少なくない。本研究ではTRPM8という低温を感知するチャンネルの発現がアレルギー性鼻炎モデルマウス、加齢モデルマウスの鼻組織で増加することを確認した。また双方のモデルマウスはTRPM8の作動物質であるメントールの点鼻に対して過剰に反応し、くしゃみの回数が増加することを確認した。鼻過敏症におけるTRPM8の役割がさらに明らかとなれば難治性鼻炎に対する新たな治療の創出につながることが期待される。
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