研究課題/領域番号 |
16K20239
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
遠藤 志織 浜松医科大学, 医学部附属病院, 診療助教 (10625205)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | リキッドバイオプシー / 頭頸部癌 / メチル化解析 / リアルタイムPCR / 中咽頭癌 / HPV / デジタルPCR / 頭頸部がん / エピジェネティック解析 / 不均一性 |
研究成果の概要 |
本研究で、我々はHPV関連中咽頭癌の血漿循環中DNAによる再発検出に有効な遺伝子の抽出とメチル化解析を行った。HPV関連中咽頭癌症例の癌側、健側と比較した網羅的DNAメチル化解析と、HPV関連癌細胞株の脱メチル化治療による遺伝子発現変化をNGSで解析し、21候補遺伝子を抽出した。次に、この21遺伝子のHPV関連中咽頭癌(35例)と非HPV関連癌(217例)のメチル化解析を行い多変量解析にて、再発予後マーカーとなる8遺伝子を選出した。最後に、HPV関連中咽頭癌症例(5例)の血漿循環中DNAメチル化解析にて、再発検出マーカーとなりえるか解析を行ない4遺伝子の有効性を確認することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
頭頸部癌には、診断、予後、治療効果判定に適した遺伝子マーカーはいまのところ見つかっていない。今回、血漿循環中DNAのメチル化解析による腫瘍再発の検出に有効な遺伝子の抽出を試みた。次世代シークエンサーによる解析から、21候補遺伝子を抽出し、そのうち8遺伝子がHPV関連頭頸部癌の予後と関連することがわかった。そして4遺伝子が、血漿循環中DNAメチル化解析に有効であることが判明した。HPV関連頭頸部癌におけるリキッドバイオプシーによる血漿循環中DNAメチル化解析は、腫瘍の検出に有効である可能性がある結果を得ることができた。
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