研究課題/領域番号 |
16K20252
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
吉田 真夏 高知大学, 医学部附属病院, 医員 (60748812)
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研究協力者 |
大畑 雅典
兵頭 政光
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 中咽頭癌 / ウイルス / 微生物 / 感染 / HPV / 共感染 |
研究成果の概要 |
本研究では、中咽頭癌においてヒトパピローマウイルス(HPV)と他の腫瘍ウイルス、Epstein-Barrウイルス(EBV)あるいはメルケル細胞ポリオーマウイルス(MCPyV)と共感染する症例の頻度を解析した。HPV16とEBVの共感染例は28%で認められたが、HPV16とMCPyVが同時に感染している症例はなかった。以上、EBVとHPV16の共感染が約3割の中咽頭癌症例で認められたが、このような症例がHPV単独感染例と比べて、予後に差異があるかについては現時点までの観察期間では明らかではなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般に、HPV陽性中咽頭癌患者は陰性患者に比べて、予後が良好で生存率が高いという特徴がある。しかしながら、HPV陽性中咽頭癌の中にも予後不良例は存在し、その全容は解明されていない。本研究では本邦における中咽頭癌症例において、HPVが他の腫瘍ウイルスと共感染する割合を調べた。これは腫瘍ウイルスの共感染が予後や治療抵抗性などの臨床的特徴に影響を与えている可能性を考えて行なわれた研究である。これまでの観察期間ではHPVとEBVの共感染が予後に関係することを示す明らかな結果は得られなかったが、引き続き長期的な観察が必要である。
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