研究課題/領域番号 |
16K20264
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
近藤 俊輔 琉球大学, 医学部附属病院, 医員 (90596363)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 頭頸部癌 / HPV / HPV関連頭頸部癌 / 中咽頭癌 / 分子標的薬 / HPV / 分子標的治療 / 分子標的薬治療 |
研究成果の概要 |
HPV陽性癌細胞株および陰性癌細胞株においてmTOR複合体1および、mTOR複合体2の遺伝子および蛋白質発現に違いがあることが分かった。そこでmTOR阻害剤であるテムシロリムスを用いて阻害剤実験を行うとHPV陽性癌細胞と陰性癌細胞で増殖の違いを認めた。HPV陽性癌細胞が陰性癌細胞と比較しテムシロリムスにより増殖が抑制される結果となった。 次に組織検体からcDNAを抽出し遺伝子発現を検討すると、癌細胞株で認めたそれぞれの遺伝子発現の違いが、実際の組織検体でも証明された。 mTORがHPV関連癌に対して重要な意義を持つことが示唆される結果となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
咽頭癌、特に中咽頭(扁桃)癌においてヒトパピローマウィルス(HPV)が発症に関与することは広く知られている。またHPVによる癌の発症機序は喫煙やアルコールが関連する癌の発症機序と異なる。しかしHPVが関与する癌に関して特異的な治療はまだ見つかっていない。そこで本研究にてHPVに特化した標的分子の検討を行った。結果として、細胞の増殖や細胞死に関連するmTORがHPV関連癌において重要な標的分子であることが示された。HPV関連癌に関して新たな治療の可能性が示唆された。
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