研究課題/領域番号 |
16K20274
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
西山 崇経 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (90627168)
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研究協力者 |
藤岡 正人
大石 直樹
佐谷 秀行
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | LATS1 / Hippo経路 / 難聴 / 有毛細胞 / 内耳障害 / PCP / Lats1ノックアウト / 先天性内耳障害 / Lats1 / コルチ期 / 内耳性難聴 / 聴覚医学 / シナプス伝達 / 感音難聴 |
研究成果の概要 |
Hippo経路は細胞周期調節経路であり、細胞の硬さなどを規定し、発癌との関連も注目されている。その経路を構成するキナーゼのLATS1とLATS2のうち、LATS1のみが内耳有毛細胞に発現していた。LATS1の欠損マウスでは、内耳有毛細胞の配列不整や聴毛の脱落・不整を認め、それに伴う内耳性難聴を呈した。その表現系は新生時期から認められ、kinociliumの乱れも伴っていることから、LATS1が内耳の成熟過程に関与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今までにHippo経路の構成蛋白の欠損による影響としては、組織の悪性腫瘍化や個体の体格の縮小など、細胞周期調節の異常に伴う変化として説明可能な変化であった。しかし、本研究で得られた表現型においては、先天性かつ持続的な内耳有毛細胞の異常であり、Hippo経路が発生段階に与える影響としての新たな側面が疑われる。また、LATS1が適切な細胞配列と関わる可能性があり、適正な内耳有毛細胞配列を規定する要因を明らかにすることは、内耳の再生や再現といった面でも重要と思われる。
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