研究課題/領域番号 |
16K20281
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
杉本 直基 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (20771405)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 好酸球性副鼻腔炎 / 鼻茸 / 好酸球 / マクロファージ / 好塩基球 / ADAMDEC1 / 鼻科学 / 免疫 |
研究成果の概要 |
ADAM-like decysin1(ADAMDEC1)は炎症の早期の役割を担うと報告されているが、本研究において鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎の病因に関与するADAMDEC1の役割を調査した。ADAMDEC1は正常状態では他臓器と同様に鼻には発現はほとんどないが、鼻茸を伴う非好酸球性副鼻腔炎や喘息非合併の鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎で発現が高く、またADAMDEC1はCD68陽性細胞であるマクロファージに発現することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
好酸球性副鼻腔炎は再発や増悪を繰り返す難治性の慢性副鼻腔炎であり、その特徴としては、成人発症で早期に嗅覚障害を呈し、気管支喘息を合併するとともに、鼻内に多発性の鼻茸と粘調性鼻汁を認める。病態に関しては、未だに解明されていないことが多い。本研究の結果から、非好酸球性副鼻腔炎患者や喘息非合併の慢性副鼻腔炎患者の鼻茸においてADAMDEC1の発現が高いことがわかった。今後、研究を積み重ねることで、好酸球性副鼻腔炎の病態解明を目指したい。
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