研究課題/領域番号 |
16K20294
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岩田 大樹 北海道大学, 医学研究院, 助教 (70374402)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ぶどう膜炎 / アンジオポエチン2 / 実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎 / アンジオポエチン / EAU / 眼免疫学 / 自己免疫性汎ぶどう膜炎 |
研究成果の概要 |
実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎(EAU)を用いて、アンジオポエチン(Ang)2阻害薬の治療効果を臨床的重症度の推移ならびに組織学的重症度について検討した。6 週齢のC57BL/6 マウスにEAUを誘導した。抗Ang2抗体の投与はEAU誘導24時間前と7日目10mg/kg/timeを腹腔内注射した。その後投与日を変更した検討も行ったが抗体投与群、非投与群に有意な差がみられなかった。 一方、抗Ang2抗体とともに抗VEGF抗体を併用した場合の炎症抑制効果について非特異的急性前眼部炎症のモデルであるエンドトキシン誘導ぶどう膜炎(EIU)マウスを用いた検討を行ったところ、炎症抑制効果がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回のEAUマウスモデルを用いた検討では抗Ang2抗体単独での十分な炎症抑制効果を示すことはできなかった。しかしながらEIUマウスモデルを用いた検討では抗Ang2抗体と抗VEGF抗体と併用することにより炎症抑制効果が得られる可能性を示すことができた。またその要因の一つとしてNF-κBを介した経路が関与していることが考えられた。このようにAng2阻害薬については投与量や投与間隔、そして他の薬剤との組み合わせをさらに検討することでEAUにおいても有意な治療効果が得られる可能性がある。ひいては将来的な臨床応用につながることも期待できる薬剤と考えられた。
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