研究課題/領域番号 |
16K20311
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
三宅 誠司 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (50572765)
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研究協力者 |
稲谷 大
沖 昌也
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 網膜神経節細胞 / 軸索輸送 / ミトコンドリア / 酸性顆粒 / 緑内障 / 酸化ストレス / サイトカイン / 軸索障害 / オートファジー / 細胞死 / オルガネラ |
研究成果の概要 |
本研究では種々のストレスが網膜神経節細胞の軸索輸送機能に与える影響を動的に検証した。ラット網膜より単離した網膜神経節細胞に緑内障に関連すると考えられているTNF-α、過酸化水素、NMDA、IL-6を添加したところ、TNF-α、過酸化水素において輸送動態に変化が見られたが、いずれの場合も細胞死を誘導しなかった。軸索輸送の低下が細胞死の前段階として生じることが明らかになっていることから、サイトカインや酸化ストレスが眼圧に関係なく緑内障を進行させる一因であることを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
緑内障治療のポイントは網膜神経節細胞の消失を少しでも遅らせることである。しかし、手術や点眼を行っても患者によって得られる効果が一定ではないことから、医療現場ではこれまでとは異なるアプローチの治療法が強く望まれている。研究代表者が進める神経保護を指向した緑内障治療法の開発は、治療戦略の幅を広げることができ、視覚障害から生じる総合的なコストを減ずるための方策を、眼圧下降とは異なる視点から提案できる。
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