研究課題/領域番号 |
16K20344
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松浦 玲 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (00747412)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 小腸移植 / 補体 / マクロファージ / 自然免疫 / 移植免疫 |
研究成果の概要 |
小腸移植では他臓器移植と比べ強い拒絶反応が生じ,その管理が問題となる.そのためカルシニューリン阻害薬(CNI)とは作用機序の異なる免疫抑制剤が求められている.今回の研究では,PAK2inhibitor/PQA-18がマクロファージ(Mφ)の機能を抑制し,CNIと異なる機序で免疫を抑制することが示された.またPQA-18投与により小腸グラフトの生着期間が延長した.PQA-18は混合リンパ球反応だけでなくMφの分化/極性化を抑制することで,ラット,さらにはヒトの免疫細胞に効果的に作用しうる.さらに, PQA-18はMφの関与しない経路でT細胞を抑制しうると考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
移植後の免疫抑制の方法はこれまでリンパ球に主軸を置いて研究されてきた.現在用いられているリンパ球に対する免疫抑制剤の副作用として,腎障害などが知られている.今回,ラット小腸移植モデルにおよび in vitroの実験において、PQA-18のマクロファージを抑制する効果が示された.PQA-18は自然免疫系細胞の抑制による新たな経路での免疫抑制剤である.今後,投与量や副作用の検証を必要とするが,新たな免疫抑制剤となる可能性が示唆された.
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