研究課題/領域番号 |
16K20350
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
梅山 広勝 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (40770334)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | Mg合金 / 再建外科学 |
研究成果の概要 |
マグネシウム(Mg)合金は、既存の骨固定材料の欠点を補う骨接合材の材料として注目を浴びている。しかしこれまでの研究では、合金の分解率が最も高く、多くのMgイオンが溶出される埋植後初期の生体への影響についての検討がなされておらず実際の臨床での使用方法に即しておらず有益な情報が得られていない。今回の研究の結果から、表面積の大きなMg合金を埋植したとしても、腎臓からの尿排泄と骨への蓄積により体内のMgの恒常性は維持され、埋植初期の生体安全性は保たれることがわかった。本研究の結果はMg合金を医療材料として安全かつ有効に使用する際の基礎的なデータであり、Mg合金が理想的な骨接合材となる可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マグネシウム(Mg)合金を用いた顔面骨用骨固定材は、頭蓋顔面骨手術において(特に小児症例においては)第一選択となる可能性が高い。また、今回使用するMg合金は、顎顔面領域で用いることを念頭に入れた配合であるが、強度や分解速度を調整して使用目的に応じた新たな合金を作製する準備は既に整っている。骨置換や骨増生が必要な部位への骨補填材料として用いるなど、形成外科領域のみならず幅広い領域での応用も可能であり、社会的・臨床的意義は非常に大きい。
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