研究課題/領域番号 |
16K20353
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
若槻 華子 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (20749642)
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研究協力者 |
佐藤 昇
柴田 実
松田 健
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 再生医学 / 再建外科学 / 末梢神経 / 腕神経叢 / 再生 / 神経可塑性 |
研究成果の概要 |
マウス腕神経叢の支配髄節がヒトと同等で有り、筋皮神経はC5,6,7、尺骨神経はC8,Th1にその支配中枢を持つことを明らかにした。続いて、マウス腕神経叢を用いて筋皮神経を尺骨神経へ移行する神経移行術モデルの作成に成功した。本モデルを用いて神経移行術後の筋の再支配について電気生理学的および組織学的に観察を行った。神経移行術後には、遠心性経路および求心性経路の再生が明らかになり、また再生神経の標的器官である筋の誘発筋電図の測定で活動電位を確認した。また、神経縫合術モデルと神経移行術モデルの比較を行い、神経移行術後と神経縫合術後における神経筋接合部におけるシナプス再生の過程を観察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経移行術とは、損傷した神経が本来支配した筋に対し、異なる神経を切って移動し、その近位断端に元の神経の遠位断端を縫合する方法である。神経移行術後は、支配中枢が異なっても訓練による新たなネットワークが構築され、筋収縮が可能となる。これは、支配神経の可塑性に依存しているが、実際にどのような変化、経路を経るのか明らかにされていない。本研究ではマウス腕神経叢移行術モデルの作成に成功した。本モデルを用いることで神経移行術後の神経回路再編の解明につながると考えている。
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