研究課題
若手研究(B)
ケロイド・肥厚性瘢痕は有色人種に多いことが知られている。言い換えれば、皮膚のメラノサイトの活性が強い人種に多いということになる。加えてケロイド・肥厚性瘢痕は、手掌・足底のようなメラノサイトの活性が弱い部位には有色人種でもケロイド・肥厚性瘢痕を生じることはほとんどない。よって、メラノサイトがケロイド・肥厚性瘢痕形成に関与する可能性が考え、実験を進めた。黒色人種、白色人種由来のメラノサイトと皮膚線維芽細胞とを共培養し、筋線維芽細胞への分化について検討を行ったが、有意差は認めなかった。また足底由来のメラノサイトの初代培養を試みるも、採取できる細胞が少なく、比較検討を行うまでには至らなかった。