研究課題/領域番号 |
16K20358
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
品岡 玲 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (90724500)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | リンパ管 / リンパ節 / リンパ浮腫 / 解剖 / リンパ系造影 / 解剖学 / 形成外科学 |
研究成果の概要 |
当研究は深部リンパ系のリンパ浮腫発症へのかかわりを明らかにし、それに対する治療戦略を構築することが目的である。ジアグノグリーン蛍光リンパ管造影法を応用し、正確にかつ簡単に解剖情報を可視化できる手技・装置を確立した。またリンパ管に直接造影剤を注入する手技、さらには1mm以下のリンパ管でも十分に造影できるCT造影剤の配合を調節した。確立した技術を用いて、下肢リンパ系解剖を明らかにしている。その結果、下肢リンパ管は4つのグループに分類することができ、それぞれが独立することがわかった。リンパ浮腫患者においてもそれぞれのグループごとに傷害される順序があり、リンパ節の障害を反映しているものと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リンパ系は心血管系とは別の循環系である。中にはリンパが流れ、免疫や水分を流し調節する役割を担っている。がん治療の際に、切除され放射線が当たることで、リンパ系の機能低下が生じる。ひどくなるとリンパ浮腫を発症するが、詳細な発症機序は不明であり、十分な治療法も存在しない。我々はリンパ系解剖をすすめ、リンパ浮腫の発症原因の一因に深部リンパ系が関係あることを示唆している。今後の治療応用が期待される。
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