研究課題/領域番号 |
16K20360
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター (2017-2018) 徳島大学 (2016) |
研究代表者 |
福永 豊 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 医員 (50748069)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 皮弁壊死 / ニトロソニフェジピン / 酸化ストレス / 抗酸化剤 |
研究成果の概要 |
我々はニトロソニフェジピンの抗酸化作用が皮弁壊死に対する治療に応用できると考え,虚血性皮弁壊死モデルを用いて壊死抑制効果の検討を行った。9-10週齢のC57BL/6マウスの背部に1×3cmの乱軸型皮弁を作成しニトロソニフェジピン 30 mg/kgもしくは同量の溶媒を皮弁内に局所投与した。生着域,酸化ストレス,アポトーシス,血管内皮障害,血管新生について評価した。ニトロソニフェジピンは酸化ストレス抑制,アポトーシス抑制,血管内皮障害抑制を介して虚血性皮弁壊死を抑制することが示された。ニトロソニフェジピン局所投与は臨床的にも新しい虚血性皮弁壊死予防法の候補と考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現時点では皮弁壊死予防のために血流を改善する目的でプロスタグランディン製剤や抗凝固剤などが使用されているが、これらとは違った作用機序の薬剤を開発することで多面的に皮弁壊死に対してアプローチすることができ、合併症発生頻度減少、重症度軽減につながることが期待される。今回の研究により皮弁壊死を予防する新たな薬剤としてニトロソニフェジピンが有効である可能性を示した。
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