研究課題/領域番号 |
16K20368
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
坂本 好昭 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10464835)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 頭蓋縫合早期癒合症 / 頭蓋骨縫合早期癒合症 / 頭蓋骨 / メカノバイオロジー / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
頭蓋縫合が開存している部分、ならびに早期癒合している部分とを比較する方法として、ヒトのmetopic suture(前頭縫合)にあたるposterofrontal suture(PF)に着目して研究を行った。その結果、癒合傾向にある縫合において癒合するまでエストロゲンレセプター(ER)αの強発現が続く一方で、ERβは癒合が始まるとともに発現が減少するという知見を得た。以上のことから、ERαは破骨細胞の活性に関与、そしてERβは骨芽細胞の活性化を抑制することで、縫合の開存と癒合を調整していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
頭蓋縫合早期癒合症は先天的に頭蓋縫合が癒合しており、癒合する縫合により特徴的な異常頭蓋形態を示す疾患である。本疾患の原因遺伝子がいくつか報告されているが、なぜ早期に癒合が生じるのかということに関しては未だわかっていない。申請者は通常、縫合はいかに癒合せずに開存しているのかということに着目した。その結果、驚くべきことに、通常は骨吸収を促進させる破骨細胞が、開存部分より癒合部分で多く発現していることを見出した。また臨床経験から縫合に外力を加えると癒合が促進されるという知見を得た。以上のことから、頭蓋内圧と頭蓋縫合癒合には圧センサー的なメカノバイオロジーが関与していると考え、その病態を明らかにする。
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