研究課題/領域番号 |
16K20374
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 酪農学園大学 (2018) 北海道大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
伊丹 貴晴 酪農学園大学, 獣医学群, 助手 (90724203)
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研究協力者 |
華園 究
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アシドーシス / ピモベンダン / 心拍出量 / 肺動脈 / 心機能 / ドブタミン / 肺動脈圧 / 呼吸性アシドーシス / 全身血管抵抗 / 強心薬 |
研究成果の概要 |
正常時(pH=7.4)と呼吸性アシドーシス時(pH=7.0)における静注用ピモベンダンの心血管系への効果を犬を用いて検討した。ピモベンダンの投与によって、心拍出量と心拍数は増加し、全身血管抵抗は低下した。しかしながら、アシドーシス時にはピモベンダンとの効果に交互作用が認められ、心血管系への効果に減弱が認められた。一方、アシドーシスに伴い肺動脈圧は上昇したが、ピモベンダンの投与は肺動脈圧に影響を与えなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、心機能を改善するために用いられてきたカテコラミンであるドブタミンやアデニル酸シクラーゼ賦活薬であるコルホルシンダロパートは、アシドーシス時にはその作用が減弱することがわかっていた。本研究において使用したピモベンダンもこれら薬剤と同様にアシドーシス時では心血管系への影響が減弱された。一方、正常時だけでなくアシドーシス時においてもピモベンダンは肺動脈圧には影響しないことが明らかとなった。ドブタミンやコルホルシンダロパートの投与は肺動脈圧を上昇しうることから、今後は、肺高血圧症などを併発した心疾患におけるピモベンダンの心機能改善効果の検討が望まれる。
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