研究課題
若手研究(B)
本研究は、二相性けいれんと遅発性拡散能低下をきたす急性脳症と熱性けいれん重積の急性期に血液および髄液中のHMGB-1濃度を測定し、予後を反映するマーカーとなるかを検討した。また平温療法は急性脳炎脳症に有効であるか検討した。結果、急性期のHMGB-1濃度は予後を反映するマーカーとならなかった。研究内容を修正し、低体温療法がAESDに対して有効であるかどうか検討した。AESD14例に対して低体温療法施行群と非施行群に分け、後遺症を比較検討した。てんかん発症の有無については有意差は認められなかった(p=0.06)。しかし、検討の余地はまだあるため症例数を増やし、遠隔期で再度検討する必要性がある。
急性脳症は病態の解明および治療法が飛躍的に向上してきているが、いまだに重度の後遺症をきたす疾患であることは変わりない。今回の研究内容では低体温療法の有効性について不透明なままの結果となったが、脳症発症後の後遺症をできるだけ軽減させるためにも低体温療法や平温療法がどの病態に対してどの程度有効であるか今後も解明していく必要がある。
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