研究課題/領域番号 |
16K20435
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
五十嵐 秀光 秋田大学, 医学部附属病院, 医員 (60581163)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ロイコトリエン受容体 / NK細胞 / がん免疫 / 癌 / 免疫学 / 脂質 |
研究成果の概要 |
NK細胞におけるCysLT2の機能の明らかにし、NK細胞を標的としたがん免疫療法につながる新たな知見提供を目的としてCysLT2欠損型マウスを用いて解析を行った。CysLT2は免疫細胞の中でもNK細胞に高い発現を示し、CysLT2欠損型マウスは肺転移を抑制することを明らかにした。また、その表現系はNK細胞に依存している可能性が高く、NK細胞の数ではなく、細胞障害性顆粒の産生能にCysLT2が関与していることが強く示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、がん免疫療法が注目されているが、医学的なエビデンスを伴うのは主にT細胞や樹状細胞などを介した免疫療法であり、生理活性脂質を標的とした報告はほとんど認められない。本研究によってNK細胞を介した免疫療法の可能性を提供し、アラキドン酸から産生されるロイコトリエンという一般的な脂質メディエーターがNK細胞の機能を制御する可能性を示唆することができた。本研究結果は学術的に今後のがん免疫学のみではなく免疫学においても重要な意義を有するものであると考えられる。
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