研究課題/領域番号 |
16K20437
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
古庄 寿子 広島大学, 医歯薬保健学研究科(歯), 助教 (00634461)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | red complex / TLR2 / NASH / 歯性感染 / Red complex / 炎症 |
研究成果の概要 |
動物実験では、野生型高脂肪食群では、crown-like structure(CLS)数および線維化は1群を除き、red complex歯性感染により増加し、TLR2ノックアウト高脂肪食群では抑制されていた。同様にIL-1βmRNA発現の上昇も、TLR2ノックアウト高脂肪食群で完全に抑制された。細胞実験において、通常肝細胞と比較し、ヒト脂肪化肝細胞に対しred complex各死菌刺激によるIL-1β、IL-6mRNA発現上昇が、TLR2阻害薬の投与により、抑えられた。以上よりTLR2経路は、red complex歯性感染によるNASH病態増悪に関与することが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は顎骨における歯周病原細菌感染と肝疾患の関連性を課題としている。今回の研究において作成する歯性感染モデルでは、歯周病原細菌の中のred complexを使用し、各菌単独およびその組み合わせにおいてより患者の病態を模倣したnaturalな状態を観察している。red complex歯性感染によるNASH病態増悪の機序についてTLR2の役割を明らかにしたことは、脂肪肝患者におけるTLR2を標的とした新たな治療法開発につながり、社会に還元できる有意義な研究であると考える。
|