研究課題/領域番号 |
16K20438
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
齋藤 雅子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (00723892)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | シェーグレン症候群 / 加齢 / 胚中心 / Tfh / 自己免疫疾患 / 自己抗体 / 濾胞性T細胞 |
研究成果の概要 |
抗体産生機構に重要な役割を果たしている胚中心反応のシェーグレン症候群 (Sjogren’s syndrome;SS) 病態への関与について解析を行った。SSモデルマウスの脾臓や頸部リンパ節では、Tfhや胚中心B細胞が増加しており、胚中心反応が亢進していることが示唆された。また、Tfh分化に重要な転写因子の1つであるAscl2がCD4陽性T細胞中で発現亢進しており、Tfhの過剰な分化に寄与している可能性を示した。また、SSモデルに抗CD20抗体を投与すると、胚中心領域の面積が縮小など、自己免疫病態の改善を認めた。以上より、胚中心反応の更新が、SSの病態増悪に寄与している可能性を示した 。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
使用するシェーグレン症候群(SS)モデルマウスは、加齢的に血清自己抗体価の上昇が認められるなど、その病態が、SS患者に極めて類似していることから、このモデルを用いることにより、ヒトSSでは解析が困難であった各種臓 器・組織の病態形成機構に関して、直接的に疾患発症機構について解析を進めることができ、加齢に伴う自己免疫疾患の新たな発症機構を模索できる可能性が極めて高く、その学術的意義は大きい。
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