研究課題/領域番号 |
16K20446
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
松本 真理子 北海道大学, 大学病院, 助教 (30733969)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ナノテクノロジー / 白金ナノコロイド / 接着材 / 象牙質 / CPN / 4-META/MMA-TBBレジン / 接着強さ / 象牙質接着 / 長期耐久性 / ナノ材料 |
研究成果の概要 |
白金ナノコロイド(Colloidal Platinum Nanoparticles: 以下CPN)は、これまでに医薬品や化粧品などの分野で応用されてきているが、まだ歯科材料の分野での試みはほとんどない。現在、CPNの保護膜の構造の違いにより3種類のCPNが応用可能であるが、それぞれの象牙質接着に対する効果は不明であり検証が必要である。本研究では、ヒト抜去歯を使用して3種類のCPNをそれぞれ塗布した象牙質と接着性レジンセメントの接着強さについてマイクロテンサイル法にて評価を行い、CPNによる接着強さへの影響に違いがあることが認められた。またその接着界面の形態評価は電子顕微鏡にて観察を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯科治療において、歯を切削した後の窩洞には修復材料により修復が行われる。修復材料自身は歯と接着しないた め、歯との間には接着材となる材料が必要となってくる。しかし歯の構造の中でも特に象牙質は水分を多く含むため、長期的に良好な接着を獲得し続けることは未だに課題とされている。 本研究で、CPNを塗布した場合、接着強さが塗布しない条件に比べて増大し、また長期耐久性を評価するための劣化試験下においても接着強さの減少が抑えられるという結果を確認している。このことにより、この白金ナノコロイドの象牙質接着への応用が、良好な治療結果を導くための新しい技術となりうることを示唆している。
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