研究課題/領域番号 |
16K20447
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
川嶋 順子 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 助教 (50633707)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | Storeptococcus / 酸産生 / フッ化物 / Actinomyces / Bifidobacterium / Streptococcus / 紺面齲蝕 / 糖代謝 / 重炭酸 / 根面齲蝕 / 歯学 / 微生物学 |
研究成果の概要 |
齲蝕はプラーク構成細菌の産生する酸により発症する。齲蝕予防を目的に世界中で広く利用されているフッ化物は酸産生を阻害することが知られているが、詳細なメカニズムについては不明な点が多い。本研究では齲蝕関連菌に着目し、口腔内環境を模した嫌気グローブボックス内での検討を続けた。この結果により、酢酸産生菌であるBifidobacteriumが、他の齲蝕関連乳酸産生菌とは異なるメカニズムで虫歯を誘発および促進する可能性があることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、齲蝕や白斑病変から検出されるBifidobacteriumが酸産生およびフッ化物耐性を持つことを明らかにした。Bifidobacteriumの高いフッ化物耐性は、ビフィドシャントと呼ばれる特殊な代謝経路に起因することが考えられ、この経路により産生される酢酸は弱酸ではあるが、乳酸産生細菌による齲蝕発生メカニズムとは異なる。 酸産生を行う口腔内細菌は齲蝕に関連すると考えられているが、菌種により産生する酸もその代謝経路も異なる。今回検討した菌は、フッ化物による酸産生阻害が確認されたがその効果は一様ではなく、効率的な齲蝕予防の観点からライフステージに合わせた対策が必要であると考えらる。
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