研究課題/領域番号 |
16K20450
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
大倉 直人 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (00547573)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | プロスタグランジンE2 / トランスポーター / EP2 / EP4 / PGT / MRP4 / MTP4 / プロスタグランジンE2レセプター / プロスタグランジン / プロスタグランジンレセプター / 象牙芽細胞 / EPレセプター |
研究成果の概要 |
本研究では、プロスタグランジンE2(PGE2)の細胞外への輸送経路、および歯髄創傷治癒時に展開されるprostaglandin transporterおよびEPレセプターの時空間的局在を解明するために、歯髄修復治癒モデルラットやヒト培養歯髄組織を用いて、遺伝子発現解析および免疫組織化学的解析によるPGE2輸送経路とその後のレセプターとの結合によって誘起される生体反応について解析を行った。その結果、ラット臼歯部での歯髄創傷治癒過程ではPGTによってPGE2が輸送され、その後、EP2やEP4と結合することで修復象牙質形成、血管新生および神経保護に関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プロスタグランジンE2 (PGE2)は炎症などの治癒過程に関与する生体内物質として知られており、輸送タンパク(PGT)によって細胞の中から外へ運ばれ、その後、特異的な受容体(EP)と結合することでその機能を発揮する。我々の研究グループは、歯髄組織を治癒に導かせるモデルラットを作製し、治癒過程におけるPGTおよびその受容体であるEP2に関する発現部位とその役割について解析した。その結果、歯髄創傷治癒部で認められる歯を作る細胞(象牙芽細胞)において、PGTとEP2が発現していることを確認し、細菌が損傷部に侵入するのを早急に防ぐための歯の形成に関与している可能性を明らかにした。
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