研究課題/領域番号 |
16K20475
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
|
研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
竹内 摂 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (70548320)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | ヒト歯髄由来線維芽細胞 / MMPs / シグナル伝達 / コンポジットレジン / 象牙質・歯髄複合体 / MMPs / 炎症性サイトカイン / 接着修復 |
研究成果の概要 |
本研究は齲蝕の進行による歯髄組織の炎症抑制と細胞外マトリックス分解酵素(以下MMPs)の接着修復に及ぼす影響について検討したものである。歯の硬組織はエナメル質・象牙質・セメント質から構成されてる。歯の中心部に存在する歯髄には神経としての役割だけでなく象牙質を修復する機能を有している。歯髄を温存することが歯を長期に渡り保つことに重要な役割を果たす。そこで、歯髄に生じた炎症による組織破壊を抑制することができれば歯の長期保存に有効である。 本研究において炎症性サイトカイン刺激によるMMPsの発現はβ-catenin経路が関与していることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで象牙質・歯髄複合体に存在するMMPsが象牙質破壊に及ぼす影響の解明に焦点をあて研究を行ってきた。歯髄に炎症が生じると炎症性サイトカイン刺激によりMMPsが産生され、組織破壊が進行する。またMMPsは組織破壊だけでなく修復処置された象牙質における接着層を破壊し接着修復における強度を低下させる。本研究で炎症性サイトカイン刺激によるMMPsの産生経路の関与を示す事で歯髄の保存が可能になることだけでなく、接着修復された歯に対し長期に渡り修復物を維持することが可能になる。それにより、再修復、二次う蝕のリスクを低下させることが可能となり歯を長期に渡り維持することが可能となる。
|