研究課題/領域番号 |
16K20479
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
白井 未來 (斎藤) 北海道大学, 歯学研究院, 助教 (80754613)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 睡眠時ブラキシズム / 睡眠時無呼吸症候群 / 睡眠ポリグラフ検査 / 筋電図 / PSG検査 / 歯学 |
研究成果の概要 |
睡眠時ブラキシズム(SB)を疑う者とSBと睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の併発を疑う者を対象とし,終夜睡眠ポリグラフ検査(咬筋筋電図と音声ビデを追加)を行った.SBの診断がついた27名の咀嚼筋筋活動バーストをSBによるものとその他の筋活動に分類した.測定時間を5分間隔の区間で区切り,区間内での発現数のばらつきを変動係数(CV値)用い比較した.SBバーストのCV値と無呼吸低呼吸指数(AHI)には負の相関が認められ,SB以外のその他の筋活動(嚥下や体動など)も含む全バーストのCV値とは相関が認められなかった.睡眠時無呼吸が重症であるほどSBによる咀嚼筋筋活動発現のばらつきは少ない事が示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
睡眠時無呼吸症候群(OSAS)は慢性的な眠気を引起すばかりか,深刻な循環器疾患を引き起こす誘因となる.自覚症状が乏しい場合もあり,治療を受けていない潜在患者が多数おり,何らかのスクリーニングの機会を増やすことが必要である.本研究で睡眠中の咀嚼筋筋電図を時間的ばらつきの観点からとらえることで睡眠時無呼吸発作との関連性が明らかになった.また,睡眠中のブラキシズムと嚥下や体動などからなるその他の筋活動ではその発現パターンに違いがある可能性が示唆された.このことは歯科でも測定可能な咀嚼筋筋電図検査結果をより詳細に分析することが睡眠時無呼吸の存在の有無を予測する一助となりえることを示すと考えられた.
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