研究課題/領域番号 |
16K20485
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
和田 淳一郎 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (20611536)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 部分床義歯 / 発語機能 / 発語障害 / 音声認識 / 大連結子 / 可撤性義歯 |
研究成果の概要 |
本課題で用いた,音声歯認識をもちいた客観的発語機能評価システムは検出力,再現性,客観性に長けており,多様な口腔内の形態や,義歯設計の違いが発語機能に及ぼす影響を詳細に評価することで,多様な患者側の条件に対応した適切な義歯設計の提案ならびに,生じる可能性のある発語障害の様相についての知見を得ることが目的であった.口腔の前方が後方と比較して狭い,歯列弓の狭窄度が強い,口蓋が高い,という条件下で発語障害が生じやすいこと,咬合挙上を目的とした咬合面を被覆するデザインの義歯では発語機能の障害が生じやすいことが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題で得られた知見は,①発語障害を避ける治療方針の立案,②治療前に予測される発語機能に関する情報の患者への提供,に対するエビデンスを提供するものである.口腔の前方が狭い,歯列弓の狭窄度が強い,口蓋が高い,という条件の患者の治療では,発語障害を生じやすい前後パラタルバーを可及的に避けるべきである.また咬合挙上を行う際に,咬合面を義歯床で被覆するスプリント型の義歯を用いる場合が少なくないが,治療中の発語障害の可能性,咬合面を被覆しない最終義歯を装着することで問題が解決することを理解いただくことで,患者が予期せぬトラブルを回避でき,安心して治療が受けられると考えられる.
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