研究課題/領域番号 |
16K20498
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
黒崎 陽子 岡山大学, 大学病院, 医員 (90759664)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 口腔インプラント / 要介護高齢者 / フレイルティ / 無作為割付クロスオーバー試験 / 歯科補綴学一般 |
研究成果の概要 |
口腔インプラントを有する要介護高齢者15名(平均年齢:80.7±8.3歳,男/女:7/8名)のうち,14名は調査時点で口腔インプラント部にトラブルを認めず,1名はインプラント体が破折していたが,既に可撤性床義歯による再補綴処置を受けていた.総インプラント体本数47本中,4mm以上の深いプロービング値を認めたものは24本で,インプラント体周囲の腫脹,発赤を認めたものは2本,排膿を認めたものは1本のみだった.口腔インプラント部のトラブルが全身・口腔に大きな問題を引き起こしている対象者はいなかった.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,介護現場ではインプラント周囲の炎症が感染源となる可能性や,口腔周囲筋の拘縮による組織損傷によって栄養摂取の妨げとなる可能性が懸念されているが,これまでに要介護高齢者の口腔インプラントに関する本邦発の臨床エビデンスはほとんどなかった. 本研究の結果,全身機能が低下した高齢者において口腔インプラントが全身・口腔に大きな問題を引き起こしているものはなかった.これまでに,要介護高齢者において機能歯数と低栄養・低体重の関連が報告されていることからも,口腔インプラントによる機能歯数の維持や,長期的な咬合支持の確保が,ひいては低栄養・低体重の予防につながる可能性があると考えられる.
|