研究課題/領域番号 |
16K20531
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
白土 翠 東北大学, 歯学研究科, 助教 (60708501)
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研究協力者 |
庭野 吉己
中村 圭祐
天雲 太一
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ヒドロキシルラジカル / 過酸化水素光分解 / インプラント周囲炎 |
研究成果の概要 |
本研究では、過酸化水素光分解殺菌法をインプラント周囲炎治療に応用することにより、インプラント周囲炎の新しい治療法となる可能性を探るための基礎データを構築するために行われた。 インプラント表面性状を模したチタンディスクを用いて、本殺菌法がチタン表面に与える影響、本殺菌法の殺菌効果を検証後、マウス由来の骨芽細胞を用いて本殺菌処理によりチタン上での細胞増殖にどのような影響を与えるかを調査した。一連の実験の結果、本殺菌法はチタン表面に対して影響を与えないこと、またバイオフィルムで汚染されたチタン表面を殺菌処理することで骨芽細胞の増殖率を回復することができることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、インプラント治療は盛んに行われるようになった。その一方で、インプラント周囲炎もインプラント治療の普及に伴い増加の一途を辿っている。しかしながら、インプラント周囲炎の理想的な治療法は未だ確立しておらず、予後も良好とは言い難い。 本研究は、難しいとされているインプラント周囲炎治療に過酸化水素光分解殺菌というこれまでにない技術を取り入れることで、新しい適切な治療法として確立することを目的として行った。本治療法が臨床応用され、インプラント周囲炎の治療法として普及すれば、その難治性により苦しんでいる多くの人々のQOLを上げることができるため、非常に社会的意義が高い研究であると考える。
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