研究課題/領域番号 |
16K20534
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
上松 晃也 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (80758889)
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研究協力者 |
牛木 隆志
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 歯槽骨再生 / 細胞治療 / 細胞培養 / 間葉系幹細胞 / 血管新生 |
研究成果の概要 |
本研究では汎用培地と幹細胞用培地の二種類の培養条件の比較により、骨形成量の差や骨再生過程での細胞の集積・変化を検証した。その結果、骨膜シートは培養条件により骨膜シート局所に間葉系幹細胞を多数、動員することが可能であることが示唆された。これらの動員細胞は血管を通って集積し、石灰化周囲に限局して存在することから骨化に強く関わる細胞群である可能性が高い。今後はこれらの遺伝子発現解析のデータから間葉系幹細胞が骨化に及ぼす影響の解析を追加する必要がある。 これら細胞を効率的に誘導する初期培養法を開発することで骨膜シートの有効率を高めることが出来る可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では培養骨膜シートによる歯槽骨再生現象において、骨髄中に存在している間葉系幹細胞が関与していることが示された。これまでの基礎研究においては、骨再生は骨膜中に元来存在していた骨形成細胞が培養中に維持・増幅されてこれが寄与しているという仮説をもとに、より骨形成活性能の高い細胞を調整する培養方法を追求していた。しかし、本研究の結果より、局所に骨髄由来の間葉系幹細胞を遊走させるケモカインの放出が高まる細胞調整法に着目することの重要性が示唆された。このことは培養骨膜シートによる再生治療にのみ当てはまるものではなく、他の再生治療にも応用が可能であり、今後の再生治療の研究に資するものと思われる。
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