研究課題/領域番号 |
16K20562
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
齋藤 太郎 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (40758364)
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研究協力者 |
泉 健次
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ビスホスホネート系薬剤関連顎骨壊死 / 骨髄由来間葉系幹細胞 / 局所投与 / 足場材 / 動物モデル / 薬剤関連顎骨壊死 / 薬剤関連性顎骨壊死 / 骨再生 / 抜歯窩治癒不全モデル / 再生医学 |
研究成果の概要 |
本研究は骨髄由来間葉系幹細胞(BMMSC)移植治療の臨床応用実現に向け、ビスホスホネート系薬剤(BP)服用患者の抜歯後に発症する顎骨壊死(BRONJ)に対するBMMSC局所投与の治療効果検証であった。しかしながら、ラットを用いたBRONJ症状を呈する動物モデルの作成が不成功であったことと、BMMSCの局所投与に用いる予定だった足場材が結果的に手に入らなかったために、ほとんど研究の進展がないまま課題終了となった。しかし、BMMSCの細胞機能強化法として低酸素プレコンディショニング、およびヒストンジアセチラーゼ阻害剤とによる“骨再生プライミング”処理の細胞加工製品への有用性のみ確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
BRONJに対しての適切な治療法の確立や有効な治療薬の開発に至っていない本研究では、BP関連顎骨壊死病変部の組織再生を促す機能的治療の検証を行う予定であったが、成果が得られない結果に終わった。最近、わが国でもヒトBMMSC製品の製造販売承認が得られたことから、BMMSCの細胞移植治療が加速するのは確実である。BRONJが顎骨特異的に発症するメカニズムは不明だが、本研究を顎骨由来BMMSCで行うと、顎骨特異的発症メカニズム解明の糸口が見つかる可能性がある。わずかではあるが、“骨再生プライミング”という観点で研究を進め、BRONJで苦しんでいる世界中の患者様のQOL向上に寄与したい。
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