研究課題/領域番号 |
16K20615
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
河野 通秀 東京医科大学, 医学部, 講師 (00421066)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 口腔がん / リンパ節転移 / 口腔癌 / 癌幹細胞 / CD44 / 腫瘍関連マクロファージ |
研究成果の概要 |
この研究は、口腔扁平上皮癌におけるリンパ節転移の新たな治療戦略を画策することを目的として、口腔癌微小環境内におけるCD44発現ならびにcolony stimulating factor-1(CSF-1)とそのレセプターであるCSF-1Rに着目して検討を行った。結果は、CD44強発現群は、有意に局所進行とリンパ節転移および予後に関連性を認めた。しかし、CSF-1(M-CSF)/CSF-1R発現と臨床病理学的因子とのあいだにあは、統計学的有意差を認めなかった。口腔癌微小環境内におけるCD44発現は、腫瘍の増殖・転移を抑制する治療ターゲットになることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究は、口腔癌におけるCD44発現と、その活性因子としてcolony stimulating factor-1(CSF-1)とCSF-1Rに着目して検討を行った。結果は、CD44強発現群は、局所進行とリンパ節転移および予後と関連していた。しかし、CSF-1/CSF-1RとCD44発現には関連性を認めなかった。口腔癌微小環境内におけるCD44発現は、腫瘍の増殖・転移を抑制する治療ターゲットになることが示唆された。CD44抑制効果は、抗リンパ節転移効果、腫瘍の高悪性化および治療抵抗性を制御し、口腔癌治療全体に与える影響は非常に大きいことから、今後さらなる活性因子の検討が必要である。
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