研究課題/領域番号 |
16K20620
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
佐々木 亮 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (60524709)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2017年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 末梢神経再生 / 顔面神経再生 / 歯髄 / 智歯 |
研究実績の概要 |
外傷や腫瘍切除に伴う末梢神経欠損には自家神経移植が主になされているが、ドナーサイドの知覚麻痺などの合併症があり侵襲性が高い。それに代わる治療法として神経誘導チューブにSchwann 細胞や神経前駆細胞を組み込んだ人工神経の研究が進んでいる。しかしながら、脳、脊髄などの神経組織からそれらの細胞を採取することは外科的浸襲の大きさから困難であることが予想される。そこでわれわれは、細胞ソースとしてSchwann 細胞や神経前駆細胞を含んでいる「歯髄」に着目し、低侵襲に採取可能であり、医療廃棄される親知らず(智歯)の中にある歯髄を用いて、歯髄組織細胞を組み込んだハイブリッド型の人工神経を作製し、神経誘導チューブ単独では、再生困難な運動神経と長い末梢神経欠損の再生を目指し、ラットおよびブタの顔面神経欠損モデルを用いての末梢神経再生を検証する研究計画である。今回、臨床で使用可能となった本邦初の神経再生誘導チューブ・ナーブリッジに歯髄細胞を組み込み、現在までにわれわれが報告してきた顔面神経欠損ラットモデルおよびミニブタモデルを用いて顔面神経欠損に移植を行い、再生評価を行う。神経再生誘導チューブ・ナーブリッジに酵素処理で得たラット歯髄細胞を組み込み、ラットの顔面神経欠損に移植を行い、その再生を顔面神経麻痺スコアー、ミエリン染色、感覚毛筋における複合筋活動電位(CMAP)測定を行い、対照群および既存のデータと比較し、再生評価を行う予定であったが、臨床業務および医局運営業務が多忙となり、移植実験を遂行することができず、大幅に研究が遅れている。研究環境の改善を行い、移植実験を遂行していきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
臨床業務および医局運営業務により多忙となり大幅に研究が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
臨床業務および医局運営業務が多忙となり、移植実験を遂行することができず、大幅に研究が遅れている。研究環境の改善を行い、移植実験を遂行していきたい。当初計画していたミニブタを用いた実験は、当大学TWINs内の大型動物実験施設を使用することができなくなってしまったため、遂行困難となる可能性が高い。
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